渡辺隆之 展 「terleauboif」

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7月13日(木)ー 7月24日(月) 期間中無休  作家在廊日:7月15日(土)・16日(日)

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テルロボワフ 永い時間をかけて、岩石が土になった。 その土を少しだけ頂き、川に流れる水を混ぜる。 土地には木が生えている。 その木で火をおこし、土を焼く。 母岩へとふたたび近づいた「やきもの」は、 人の手に渡り、やがてまた土に還る。 - 伊豆半島南端の里山に暮らす渡辺隆之は、身近に存在する土・水・木を使い、

やきものを焼く。 土との対話を重ね、時に海岸で出会った石で輪郭を象り、時に仕上げを火に委ねる。 作家の手を借りて自然本来の姿に近づいた土は、やきものとなり再び発光をはじめる。 はじめて彼の器を手にした時、古い記憶に触れるような感覚が訪れ、

しばらく手を離すことができなかった。 器に盛られた作物は歓喜し、作品の置かれた空間は宇宙とつながっているようだった。 どの景色も、人間中心の世界を超えた豊かさや美しさに満ちていた。 テルロボワフとは、生命と物質のシンプルな円環の中で、 渡辺隆之が土にかける魔法のようなものなのかも知れない。

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渡辺隆之 (陶芸家)

1981年生まれ 20代前半にアジア各国の土器文化を見て回る。 陶芸家の黒田泰蔵氏に師事したのち、南伊豆の村に移住。 自ら建てた穴窯、六角形の作業場でやきものを制作する。 各地で展示を行い、昨年は青森県十和田市現代美術館にて 村上隆氏企画の「スーパーフラット現代陶芸考」に参加。