寒川義雄展

2021. 11/6(土)-15(月)

会期中無休 12:00-18:00

在廊日 11/6, 7

その人とその場所でしかできない展示をと

いつも新たな制作を愉しんでいる様子の寒川さん。

今回も広島市の山際にあるアトリエに何度も赴き

一年近い時間をかけてこの展示に辿り着きました。

私からは、器という小さな存在の中に大いなる豊かさを秘めたもの

掌からそれを感じ取れるようなものをというお願いをし

日々の道具として味わい深い器を数多く作っていただきました。

足で轆轤台を回転させる「蹴轆轤」により成形された作品は

人体と道具の掛け合いによる心地よい揺らぎが器上に残り

高温焼成の後に低火度で焼き直される粉引引出の器は

裏山の土や落葉など自然物によって燻される偶然の表情が美しい。

各地の古陶に触れ、様々な文献の研究や実験により生まれる作品は

日常における使いやすさを踏まえつつ、古の器のような温かい作用を

掌へともたらしてくれるように思えます。

広島最後の個展で生まれた寒川さんの新しい器の数々を

楽しんできただけましたら幸いです。